2011年3月23日水曜日

最後だとわかっていたなら

「最後だとわかっていたなら」



作・ノーマ コーネット マレック / 訳・佐川 睦



あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら

わたしは もっとちゃんとカバーをかけて神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう



あなたがドアを出て行くのを見るのが最後だとわかっていたら

わたしは あなたを抱きしめて キスをしてそしてまたもう一度呼び寄せて 抱きしめただろう



あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが最後だとわかっていたら

わたしは その一部始終をビデオにとって毎日繰り返し見ただろう



あなたは言わなくても 分かってくれていたかもしれないけれど

最後だとわかっていたなら一言だけでもいい・・・

「あなたを愛してる」とわたしは 伝えただろう



たしかにいつも明日はやってくる

でももしそれがわたしの勘違いで今日で全てが終わるのだとしたら、

わたしは 今日どんなにあなたを愛しているか 伝えたい



そして私達は 忘れないようにしたい

若い人にも 年老いた人にも 明日は誰にも約束されていないのだということを



愛する人を抱きしめるのは今日が最後になるかもしれないことを



明日が来るのを待っているなら今日でもいいはず



もし明日がこないとしたらあなたは今日を後悔するだろうから



微笑みや 抱擁や キスをするための 

ほんのちょっとの時間を どうして惜し んだのかと



忙しさを理由にその人の最後の願いとなってしまったことを

どうしてしてあげられなかったのかと



だから 今日 あなたの大切な人たちをしっかりと抱きしめよう



そして その人を愛していること

いつでも いつまでも大切な存在だと言うことをそっと伝えよう



「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を伝える時を 持とうそうすれば 

もし明日が来ないとしてもあなたは今日を後悔しないだろうから









ご存知の方も多いかも知れませんが、

2001年9月11日、アメリカで起きた同時多発テロの後、世界中に配信された詩です。

今、改めてこの詩を読んで、

“今”と言うこの瞬間を大切にしないといけないと、

強く強く思います。

エステティシャン・ネイリスト 市川

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